東京大学薬学図書館では、2022年度第1回展示「刈米達夫 戦時下中国の漢薬調査」を開催いたします。
薬学図書館の薬史学文庫に所蔵されている「北支関係資料」「満洲関係資料」(請求番号 902、903)より、資料を展示いたします。本資料は、刈米達夫(かりよね たつお)が日中戦争当時、日本の占領下にあった中国北部の漢薬調査を行った際の報告書とその関連資料です。日中戦争期の漢薬の生産、流通等の実態はまだ十分に明らかになっておらず、本資料はこの分野の歴史史料として貴重な価値を有しています。また、この中に収録されている「蒙疆地区ニ於ケル阿片ニ就テ」は蒙疆地区の阿片の歴史、生産、流通の一端を明らかにする貴重な資料です。
このたび、『東京大学薬学図書館薬史学文庫所蔵 「北支関係・満洲関係」綴』(全3冊)として、不二出版から本資料が復刻出版されました。この機会に、この分野の研究の発展に資することを願い、本展示を実施いたします。
会場: 東京大学薬学図書館 2階閲覧室
開催期間: 2022年4月1日~6月30日の平日 9時~17時(土日祝日は閉館)
会場へのアクセス・お問い合わせはこちらをご参照ください。
https://www.lib.f.u-tokyo.ac.jp/access/