東京大学薬学図書館では、2024年度第1回展示「日本薬学の復興-戦中から戦後の歩み-」を開催いたします。
大正から昭和10年代にかけて二代目教授の慶松勝左衛門、近藤平三郎、朝比奈泰彦、服部健三、緒方章が東京帝国大学医学部薬学科を牽引し、留学で習得した最新の学問を導入し、研究分野の領域を拡大し、近代日本の薬学発展に多大な尽力を果たしました。しかし、昭和10年代には退職の時期を迎えることになりました。
慶松、近藤、朝比奈は退職し、服部は逝去し、緒方は長老教授となり、戦時下の世代交代となりました。太平洋戦争の未曽有の敗戦により国土は灰燼に帰し、焦土と化しましたが、戦中から戦後にかけて慶松、近藤、朝比奈、緒方は薬学界の長老として薬学研究・教育の充実、薬事制度改革に尽力しました。
三代目教授の菅澤重彦、落合英二、石館守三、秋谷七郎、浅野三千三、伊藤四十二、柴田承二、野上寿、高木敬次郎は戦中から戦後にかけて日本薬学の復興を果たし、念願の薬学部独立を実現しました。
戦後も80年が経過しましたが、去り行く時の流れにも消しえぬ一筋の足跡があります。そこで、日本薬学の復興の足跡を辿るべく、薬学図書館が所蔵する資料を紹介いたします。
会 場: 東京大学薬学図書館 2階閲覧室
開催期間: 2024年7月16日 (火) ~9月17日 (火)
平日 9時~17時(土日祝日、8/13-8/14は閉館)
展示図録(PDFファイル・2.5MB)
展示解説(PDFファイル・1.5MB)
会場へのアクセス・お問い合わせはこちらをご参照ください。
https://www.lib.f.u-tokyo.ac.jp/access/