展示」カテゴリーアーカイブ

展示「中国伝統医学に見る薬学:『黄帝内経素問』と『本草綱目』」の開催(1/17-3/16)

展示ポスター東京大学薬学図書館では、2022年度第2回展示「中国伝統医学に見る薬学:『黄帝内経素問』と『本草綱目』」を開催いたします。

2021年、本学薬学系研究科天然物化学教室で長く保管されていた和装本50点が、薬学図書館に寄贈されました。そして今年度、公益財団法人田嶋記念大学図書館振興財団の助成を受け、修復と保存のための処置が施されました。これにより、貴重な資料が教育・研究に活用され、また後世に継承されるための環境が整いました。

今回はこの寄贈資料の中心を成す「黄帝内経素問」と「本草綱目」を紹介する展示を実施します。いずれも中国の伝統医学、薬学(本草学)を代表する文献として知られ、日本でも広く普及しました。今回の展示資料は江戸期の日本で刊行されたものと考えられます。

一般にはあまりなじみのない分野ですが、近代以降の西洋医学とは異なる考え方に基づく中国伝統医学は、現代の医学・薬学に新たな知見をもたらす可能性を秘めています。今回はその奥深い世界の一端をご紹介いたします。

会場:  東京大学薬学図書館 2階閲覧室
開催期間: 2023年1月17日(火)~3月16日(木)
      平日 9時~17時(土日祝日は閉館)
展示図録(PDFファイル・3.5MB)

会場へのアクセス・お問い合わせはこちらをご参照ください。
https://www.lib.f.u-tokyo.ac.jp/access/

展示「刈米達夫 戦時下中国の漢薬調査」の開催(4/1-6/30)

展示ポスター東京大学薬学図書館では、2022年度第1回展示「刈米達夫 戦時下中国の漢薬調査」を開催いたします。

薬学図書館の薬史学文庫に所蔵されている「北支関係資料」「満洲関係資料」(請求番号 902、903)より、資料を展示いたします。本資料は、刈米達夫(かりよね たつお)が日中戦争当時、日本の占領下にあった中国北部の漢薬調査を行った際の報告書とその関連資料です。日中戦争期の漢薬の生産、流通等の実態はまだ十分に明らかになっておらず、本資料はこの分野の歴史史料として貴重な価値を有しています。また、この中に収録されている「蒙疆地区ニ於ケル阿片ニ就テ」は蒙疆地区の阿片の歴史、生産、流通の一端を明らかにする貴重な資料です。

このたび、『東京大学薬学図書館薬史学文庫所蔵 「北支関係・満洲関係」綴』(全3冊)として、不二出版から本資料が復刻出版されました。この機会に、この分野の研究の発展に資することを願い、本展示を実施いたします。

会場: 東京大学薬学図書館 2階閲覧室
開催期間: 2022年4月1日~6月30日の平日 9時~17時(土日祝日は閉館)

会場へのアクセス・お問い合わせはこちらをご参照ください。
https://www.lib.f.u-tokyo.ac.jp/access/